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2017.04.03
保釈をめざす弁護
勾留からの解放
被疑者・被告人を身体拘束から解放するために弁護人ができることは何か。事例を基に検討する。
著者 | 東京弁護士会期成会明るい刑事弁護研究会 編 |
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ジャンル | 法律 > 刑事法 > 実務書 |
シリーズ | 期成会実践刑事弁護叢書 |
出版年月日 | 2006/05/25 |
ISBN | 9784877983017 |
判型・ページ数 | A5・204ページ |
定価 | 本体2,500円+税 |
在庫 | 品切れ・重版未定 |
被疑者・被告人の身体拘束解放手続案内
1 接見に臨むにあたって
2 拘束からの解放にむけて -- 勾留前
3 拘束からの解放にむけて -- 勾留後
4 保釈
5 各種書面の提出先
(1)勾留決定,勾留延長決定,保釈却下決定に対する準抗告申立て
(2)勾留取消請求,勾留理由開示請求
(3)勾留執行停止申立て
(4)保釈許可請求
【勾留・保釈 Q&A】
Q1 被疑者の家族から逮捕直後に相談を受けました。まず,何をすべきでしょうか。注意点がありますか。
Q2 被疑者を勾留させないための活動はどこに,どのようにすればよいでしょうか。
Q3 逮捕の翌日または2日後に被疑者に面会しようとしたら,検察官へ送致されて留置場で会えないことが判明しました。このような場合に面会する方法はありますか。また,勾留質問で裁判所へ連行されている場合はどうでしょうか。
Q4 勾留後に検討すべき手続はどのようなものですか。
Q5 勾留延長について準抗告をする場合の留意点は何ですか。
Q6 留置場に勾留されている被疑者について,勾留場所の変更を求めることができますか。
Q7 勾留状謄本を入手するのに2,3日かかりますが,素早く勾留理由を知る方法はありますか。
Q8 接見禁止の決定がなされるのはどのような場合ですか。また,接見禁止の内容を知る方法と,争い方についても教えて下さい。
Q9 接見指定が許されるのは,どのような場合ですか。また,どのように対処したらよいのでしょうか。
Q10 接見に赴いたら「取調べ中」であるとして接見を拒否されました。このような場合の対処方法は何かあるのでしょうか。
Q11 留置場に夜間接見を申し込んだら「執務時間外」といって拒否されました。このような場合の対処方法は何かあるのでしょうか。
Q12 拘置所に夜間接見を申し込んだら「執務時間外」といって拒否されました。このような場合の対処方法は何かあるのでしょうか。
Q13 取調べのために検察庁に押送された被疑者と,検察庁で接見をすることはできますか。
Q14 勾留理由開示を請求すれば,どのような効果が期待できますか。
Q15 保釈許可請求の際,準備するものは何ですか。保釈許可請求書には,どのような理由を掲げどのような資料を添付する必要がありますか。権利保釈が原則である以上,裁量保釈については触れなくてよいと考えてよいでしょうか。
Q16 起訴後に保釈許可請求をしました。裁判官面接の前に検察官の意見を知っておくにはどうすればよいでしょうか。
Q17 保釈保証金の相場はいくらですか。また,保証金納付の手続はどのように行いますか。
Q18 保釈保証金がすぐに用意できなかった場合に何か方法がありますか。保釈保証金が不足するとき,弁護人が立替えたり,保証書を差出すことに問題はありますか。
Q19 保釈許可請求の不許可決定に対して準抗告する場合,どの程度詳しく理由を書くのでしょうか。また疎明資料を添付すべきでしょうか。
Q20 検察官が再逮捕をほのめかしているときに,保釈許可請求をすべきですか。
Q21 保釈の許可条件は,どのようにして付されるのですか。不当な条件をあらかじめ防止することは可能でしょうか。
Q22 保釈中の長期出張や海外旅行は許されますか。
Q23 第1審で実刑判決が予想されるとき,再保釈を得るにはどのような準備をしておくべきですか。
Q24 第1審で実刑判決が出た場合,再保釈請求書で強調すべき事由は何でしょうか。
【事例集】
1 勾留請求却下,勾留取消など
◎勾留決定の原裁判に対する準抗告により勾留を取り消し,勾留請求を却下した事例
◎原裁判の勾留取消請求却下決定に対する抗告により勾留を取り消した事例
◎勾留請求却下に対する検察官の準抗告を棄却した事例
◎少年事件において勾留延長決定について準抗告をした事例
◎勾留に対する準抗告を棄却した事例
2 勾留執行停止
◎父親の葬儀に出席するという理由で勾留の執行停止が認められた事例(その1)
◎インプラント除去手術などを理由に勾留執行停止が認められた事例
◎出産のために勾留執行停止が認められた事例
◎父親の葬儀に出席するという理由で勾留の執行停止が認められた事例(その2)
3 保釈
◎共犯事件について保釈許可を認めた原決定に対する検察官の準抗告を棄却した事例
◎共犯・否認事件について冒頭手続後に保釈を認めた事例
◎覚せい剤事件において多数回にわたり保釈申請をした事例
◎保釈不許可に対する準抗告を容れて保釈が認められた事例
◎覚せい剤所持・使用の共犯事件で追起訴後に保釈が認められた事例
◎緊急治療の必要性などを理由に保釈申請したが保釈が認められず,準抗告も棄却された事例
◎初犯であり,実家で暮らすことを条件に保釈が認められた事例
◎泥酔状態での暴行事案について一部被害弁償を残しながら保釈が認められた事例
◎35件の駐車違反の罰金前科を有した被告人に保釈が認められた事例
◎みなし公務員を知らなかったとの供述が否認とされて保釈が不許可とされた事例
◎覚せい剤取締法違反(使用)で数度の保釈が認められなかった事例
◎実刑が予想された事案で保釈が認められた事例
◎わいせつ目的を否認し,裁量保釈が認められた事例
◎外国人2名に第1回公判直後に保釈が認められた事例
◎ダフ屋行為について暴力団関係者との接触禁止を条件に保釈が認められた事例
◎海外留学中に帰省した者に,海外渡航禁止,実家居住を条件に保釈が認められた事例
◎追起訴をほのめかされながらも保釈請求をした事例
◎公訴事実を認め,被害者との示談が成立するまで保釈が認められなかった事例
◎共犯者のいる窃盗事件について保釈が認められた事例
4 保釈取消
◎証人テストに被告人を立ち会わせたことが,保釈条件(「事件関係者」に対し,直接または弁護人を除く他の者を介して面接,通信,電話等による一切の接触をしてはならない)に違反したとして,保釈を取り消された事例
【書式集】
◆勾留の却下を求める
◎勾留に関する意見書
◎即時釈放を求める意見書
◆勾留決定に準抗告を申し立てる
◎準抗告申立書
◆勾留延長決定に準抗告を申し立てる
◎準抗告申立書
◎(別紙)接見メモ
◆勾留の執行停止を求める
◎勾留の執行停止申請書
◆保釈を求める(1)
◎保釈請求書
◆保釈を求める(2)
◎保釈請求書
◎保釈保証金に関する意見書
◆保釈を求める(3)
◎保釈請求書
【INTERVIEW】
勾留と保釈を体験してーー安田好弘弁護士に聞く
◆はじめに
◆「安田弁護士事件」
◆保釈に至る経過
◆身体拘束
◆死刑廃止と刑事弁護
あとがき