教育の自由はどこへ
ルポ・「管理と統制」進む学校現場
「日の丸・君が代」の強制に象徴される管理強化により、学校現場はどのような状況になっているのか。自由な空気が奪われるなかで生徒たちを教育していくことはできるのか。
がんじがらめの教師たち
中教審の東京公聴会から
第2章 つくられる「指導力不足」教員
「不適格教員」にされた「金髪先生」
逮捕・懲戒免職された「金髪先生」
「偏向授業」と決めつけ
「市民の苦情」を理由に教員排除
第3章 エスカレートする「日の丸・君が代」の強制
強まる管理と重圧の中で
「密告」する校長たち--神奈川県の調査から
千葉県立高校三校の生徒が「スクラム」
エスカレートする「強制」
「君が代」伴奏拒否訴訟
第4章 監視される都立高校の教師たち
「踏み絵」にされる「日の丸・君が代」
厳戒態勢の都立高校の卒業式
「踏み絵」にすくむ教師たち
「拙速大量処分」に広がる波紋
校長からも批判と悲鳴
不起立「加重処分」でついに停職
「日の丸・君が代」強制に違憲判決
第5章 生徒にも強制を始めた東京都教委
生徒不起立で教師に「指導責任」
崩される生徒と教師の信頼関係
止まらない都教委の暴走--教師の言動や生徒指導まで介入
「適正指導」を職務命令
発言する生徒たち
第6章 「つくる会」教科書採択をめぐる圧力
「反日」教員の自宅や職場へ脅迫
杉並二〇〇一年--教科書採択をめぐって
教育委員会って何だ--「形骸化」と「政治の波」のはざまで
「つくる会」の歴史教科書を使ったら……
杉並二〇〇五年--「つくる会」歴史教科書採択の舞台裏
第7章 分断され孤立化する現場
ある新人教師の死