教室から学ぶ法教育
子どもと育む法的思考
学校で起こる身近なできごとを通して法的思考を身につけられるように,事例と法的解説で構成。
著者 | 教師と弁護士でつくる法教育研究会 編著 |
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ジャンル | 教育 |
出版年月日 | 2010/03/25 |
ISBN | 9784877984458 |
判型・ページ数 | A5・160ページ |
定価 | 本体1,450円+税 |
在庫 | 在庫あり |
はじめに
<法の必要性と意義>
月曜日 法の必要性と意義を考える
1時間目 ルール(法)の必要性と意義「グラウンドを使っていいのは?」
1ルールとはどのようなものか
2 ルールはなぜ必要か
3 公正なルールとは
4 この事例ではどのようなルールが考えられるか
<合意形成と法>
火曜日 身のまわりの人間関係を考える
1時間目 役割・責任の公平な配分「掃除当番は輪番でなくてはいけないの?」
1 何が問題になっているのか
2 児童・生徒が掃除を行わなければならない理由
3 物事を分配するときの公平さ
4 教育目的と掃除
5 まとめ
2時間目 約束と契約「約束はなぜ守らなければならないの?」
1 何が問題になっているのか
2 「約束」とは何か
3 なぜ「約束は守られなければならない」か
4 「契約」とは何か
5 契約を解消できるのはどのようなときか
水曜日 集団・社会のあり方を考える
1時間目 リーダーの必要性「キャプテンが決まらない!」
1 リーダーの必要性と役割
2 リーダーをチェックする必要性
3 おわりに
2時間目 多数決と少数者の意見の尊重「多人数の意見が採用されて当然じゃないの?」
1 何が問題になっているのか
2 物事を決める方法としてどのような方法があるのか
3 物事を決めるためには何が必要なのか
4 このクラスでは何が問題だったのか
5 まとめ
COLUMN:民主主義
COLUMN:大きな集団の中の民主主義
3時間目 ルールの合理性と個人の自由「『女子はスカート』の校則ってどうなの?」
1 何が問題になっているのか
2 校則って何なのか
3 校則で子どもの服装を決めて強制できるのか
4 校則で定めることができるのはどんなことがらか
5 カオリさんの疑問について考える
6まとめ
COLUMN:憲法訴訟
<紛争解決と法>
木曜日 紛争解決のあり方を考える
1時間目 紛争(もめごと)の適正な解決方法「ケンカ両成敗ではいけないの?」
1 もめごとを解決することの必要性
2 もめごとを解決する方法
3 まとめ
COLUMN:調停と裁判
金曜日 刑罰の意味や正しい手続きについて考える
1時間目 罰則の意味と決め方「『日直やり直し』から見えてくるものは?」
1 責任とペナルティ
2 ペナルティがなぜ必要か
3 ペナルティを決めるときに考えなければいけないこと
4 「日直やり直し」はよいルール?
5 新たなペナルティ
COLUMN:罪刑法定主義
2時間目 適正手続きの保障「それは誰がやったのか……正しい判断って?」
1 何が問題になっているのか
2 ヨウコ先生の問題点
3 まとめ
COLUMN:証拠能力
課外授業----本書のねらいと法教育
学校生活のすべてが法教育----あとがきに代えて