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2021.03.22
再非行少年を見捨てるな
試験観察からの再生を目指して
試験観察実施数の動向とその背景
重大事件における試験観察実施数
再非行少年への試験観察
再非行の頻度と試験観察
前件で少年院に送致された少年への試験観察
注目すべき再非行少年への試験観察
第2章 事例から見える試験観察
事例1:仮退院後の再非行--「居場所を求めて」
事例2:粗暴非行と無免許運転を繰り返して観護措置を4回受けた少年
事例3:親子ゲンカ
事例4:表面的な「更生」を見せたかった少年
事例5:少年院仮退院直後の再非行
事例6:非行歴のない少年の重大事件
事例7:母子葛藤に悩んだ少年
事例8:児童自立支援施設退園後の再非行--「頑張れ16歳の父親」
事例9:保護処分歴のない少年が関与した振り込め詐欺
事例10:不登校女子中学生に配置した学生ボランティアによるユニークな活動
第3章 処遇論からのアプローチ 廣田邦義
はじめに
調査官調査
調査官調査に期待される基本姿勢
1.定点観測
2.少年・保護者への説明責任
3.段階処遇の問題点
4.面接中の雑談
5.現場へ出る
試験観察
1.意義
2.試験観察の減少
3.試験観察への期待
試験観察の視点
1.少年の被害体験に寄り添う
2.家族へのアプローチ
3.金銭管理と車の免許取得
4.共同試験観察
5.試験観察の期間
6.試験観察中の再非行
最後に
第4章 弁護士付添人から見た試験観察の意義と課題 安西 敦
はじめに
試験観察に向けた付添人活動の視点
1.施設内処遇か社会内処遇かの見極めが必要な場合
2.社会内処遇が適当だと思われるが、すぐに終局処分にするのは心配な点がある場合
捜査段階における弁護士の活動と役割
試験観察決定に至るまでの付添人の活動と役割
1.家庭環境に問題がある場合
2.少年に資質上の問題がある場合
3.学校での問題について
4.就労先との関係について
5.帰住先の確保
試験観察決定後の付添人活動
1.試験観察中の少年との関わり
2.他機関との連携
3.最終審判までに問題が生じた場合
付添人から見た試験観察の課題
1.ノウハウの積み重ねと共有
2.付添人の試験観察に対する認識(原因論と処遇論)
3.調査官や裁判官との成功体験の共有
4.ケース研究会の活用
最後に
第5章 再非行少年を見捨てないために--試験観察の課題について考える 岡田行雄
再非行少年を見捨てないために考えるべきこと
試験観察の目的をどう考えるか?
試験観察を通して明らかにされるべき事実
試験観察における大きな裁量規制
試験観察における少年の手続参加の必要性
試験観察における少年の手続参加の具体的内容
試験観察中の働きかけ
試験観察に向けた人的・物的手当て
試験観察の担い手拡大
試験観察中の再非行の評価
検証に向けたデータの公表
専門性を向上させるための情報の共有
年齢超過逆送の見直し
参考文献一覧