自己超出する生命

生命の尊厳と人間の責任

自己超出する生命
著者 沢登 佳人
ジャンル 人文
出版年月日 2012/12/27
ISBN 9784877985394
判型・ページ数 A5・512ページ
定価 本体5,000円+税
在庫 在庫あり

この本に関するお問い合わせ・感想

自分はなぜ生まれてきたのだろうか。この人間存在にとって根本的な問いに答えるべく、哲学はもちろん物理学、心理学、生物学の理論体系を新たに検討し、人類文化創造の実態を総合的・体系的に解き明かす。『生命とは何ぞや』の続編である。
序 章

第一章 生命論
一、生命は、こうして物質宇宙と生物のからだを創り、そのからだを視座にして自己超出する
二、私はこのような思索を重ねて、宇宙超出という生命の実体に辿り着いた
三、「物質宇宙を創造し相転移させる生命と各生物のからだを視座とする生命とは、同じ一つの生命である」ことの証明、および「生命の尊厳」ならびに「尊厳に内在する矛盾とその克服」について
四、宇宙超出学の基本命題「物質は未来の可能性である」という事実を、物理学者たちに気付かせないようにしてきた「不確定性原理」の誤りが証明された
五、人はなぜ死を恐れるのか
六、宇宙超出学における「全存在」の基本定義、特に「全体として一挙に」の意味
七、宇宙超出学と他思想との思考手順の根本的な違いについて

第二章 刑事責任論
一、犯罪をめぐる社会と犯罪者との相互問責権(互いに相手の反省・自己超出を求め促す権利)
二、責任能力の実体と判定基準
三、ドイツと日本の刑法学が国家の刑罰と犯罪者の責任とを同一視してきた結果、今も大多数の日本人が死刑の存続を求めていること、および刑罰に替わるべき犯罪者処遇制度について
四、人格形成(自己超出)の行く末は誰にも予測できないから、終生常に適法に行為することは誰にも期待できない--犯罪者の責任は、犯罪を新たな人格形成の契機とするべきことである
五、糺問手続法学やフォイエルバッハ刑法学における人格的自由意思概念と、近代刑法学における選択の自由としての自由意思概念との違い--近代刑法学の諸説における自由意思観の変遷

第三章 所有権概念の歴史的変遷と株式資本主義・民主主義法治国家の本質
一、所有権概念の歴史的変遷と共同体的所有権への回帰
二、経済・政治の現状と株式資本主義・民主主義法治国家の本質
三、トマス・アクィナスの所有権理論と人民主権論

第四章 中国と日本の諸思想
孔孟、墨子、後期儒教、日本封建思想および天皇制思想の比較考察
第五章 歴史上の諸人物評論
一、「三国志」の人物像(一) 曹操、劉備、劉表、呂布ら
二、「三国志」の人物像(二) 諸葛亮、?統、孫堅、孫策ら
三、「三国志」の人物像(三) 曹操は赤壁でなぜ敗れたのか
四、長篠の戦で武田勝頼はなぜ敗れたのか(付けたり、川中島の戦と桶狭間の戦の真相)

初出掲載

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5,000円+税

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