犯罪社会学研究43号
【課題研究 超高齢社会における犯罪対策の基軸──高齢者による万引きを中心に】 |
・齊藤知範「はじめに──超高齢社会における犯罪対策の基軸」
・矢島正見「社会経済状況の変化と高齢者万引き・万引き高齢者」
・齊藤知範「一般緊張理論の観点から見た高齢者犯罪──東京都における高齢者の万引きの研究」
・田中智仁「万引きの被疑者に対するセレクティブ・サンクション──文化的側面と保安警備業務に着目した考察」
・星周一郎「高齢犯罪者対策と法的対応のあり方」
2. 自由論文
・仲野由佳理「物語装置としての更生保護施設──困難を契機とした〈変容の物語〉の再構成」
・島田貴仁・大山智也「近隣の秩序違反、住民の凝集性および近隣防犯活動が住民の被害リスク認知および犯罪不安に与える影響──マルチレベル分析による文脈効果の検討」
・齊藤知範・山根由子「出所後の成人の性的再犯に影響する要因の検討──公的記録を用いた生存分析からの考察」
3. 研究ノート
・原田 豊・三宅康一・松下 靖・大川裕章「QRコード対応「危険なできごとカルテ」による子ども対象犯罪の前兆的事案調査法の開発」
4. 犯罪研究動向
・丸山泰弘「薬物政策の新動向──規制を用いた統制から「その人らしく生きる」ことを支える政策へ」
・小長井賀與「多民族国家における平和の構築──過激化する若者を抱える西欧の苦悩と対策」
5. 書評
・朴元奎著『比較犯罪学研究序説』
評者:河合幹雄
・竹原幸太著『失敗してもいいんだよ──子ども文化と少年司法』
評者:中島 宏
・太田達也著『仮釈放の理論──矯正・保護の連携と再犯防止』
評者:久保 貴